二次障害って何⁉️
〜特性から生じる二次的な問題〜
発達特性のある人は、他人と比べて自分のできないところに注目してしまったり、うまくいかないことが重なったり、他人から非難されたりして自信を喪失することがあります。また、特性によりコミュニケーションが苦手で緊張や不安が強く出やすい人もいます。考え方のクセ(認知のゆがみ)によるものもありますが、なかなかうまく切り替えできないこともあります。そのようなことが続くと、心身に不調があらわれることがあります。このような問題は、発達特性とは別の二次的な問題であり、「二次障害」といいます。
🟡二次障害の例
🔹問題行動🔹
暴力、暴言、非行...など
🔹不定愁訴🔹
頭が痛い、眠れない、だるい...など
🔹精神症状🔹
チック、うつ、不安障害、適応障害、強迫症...など
🔹生活面の影響🔹
不登校、ひきこもり...など
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発達障害があるからといって、誰もが二次障害に陥るわけではありません。発達特性があっても、周りの理解と配慮で困った状況に直面しなければ、二次障害は起きにくいです。
二次障害の状況にあるときは、本人もご家族もとてもつらいです。周囲の頼れる人や支援機関につながり、支援を求めましょう。
二次障害には、うつのように医療機関で治療を受ける必要があるものもあります。心配な状況の場合は、早めに受診しましょう。
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✴️二次障害」を引き起こさないために
🟡環境を整える
周りの人からの理解と協力を得て、特性に配慮した配慮や支援をしてもらうと、特性による困り感がぐんと減ります。よき理解者・支援者を見つけ、応援団として味方になってもらいましょう。
🟡自分のペースでゆっくりと過ごす
発達特性のあるお子さんはストレス耐性が弱かったりして、心身ともに疲れやすいです。周りのペースに無理に合わせるより、自分のペースでゆっくり取り組んだり、適度に休むなどの工夫をしましょう。
🟡 生活のリズムを整える
生活リズムが乱れると、心身に不調が起きやすいです。夜更かしをすると、睡眠時間が不足しますし、睡眠の質も低下します。質の良い睡眠を取ると朝きちんと起きることにつながり、食事の時間も確保しやすくなります。食事をしっかりとれると栄養のバランスも整いやすく、体調が回復しやすいです。体が元気だと心も健康になっていきます。
🟡ポジティブなかかわり
お子さんにポジティブにかかわり、あたたかい関心を寄せると、しっかりと愛着が形成されます。愛着形成は心の安全基地を作り、生きる原動力になります。ストレス耐性が強くなり、自己肯定感も育っていきます。
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🔸こども発達支援みのりは、岡山市中区にある発達支援室です😊
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切り替えが難しいお子さんに〜予告と見通し〜
発達特性のあるお子さんは切り替えが難しい子も多いです☝️
ASD(自閉スペクトラム症)のお子さんもADHD(注意欠如・多動症)のお子さんも、今やっている活動を途中で急にやめさせられる...ということは、かなり大きなストレスです💦
夢中で取り組んでいる時には、目の前のことに集中していて、それを達成・完成させることに必死になっています。
なので、「途中でやめされられる」ということは、敵が侵入して来ることと同じくらい腹立たしかったりして、かんしゃくを起こしたり、パニックになったりすることがあります。
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🟢切り替えやすくする支援🟢
🔶予告する
活動を急にやめさせるのではなく、「あと〇〇分で△△しま〜す」や、「◯時になったら△△します」と言っておくのがいいです。
一度で聞いていない様子なら、2〜3回、声かけします。
🔹しつこくしない方がいいお子さんもいるので注意!
場合によっては、タイマーを使用します。
🔹たまにタイマーが逆効果になって、キレるお子さんもいるので注意!
「終わりです」と言われるより、次にやることを示してあげる方が、お子さんが納得しやすいです。
次にやることが魅力的なことだと、さらに動きやすくなります。
(例)
「終わったら、おやつだよ〜」
「◯時になったら、ごはんだよ〜」
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🔶見通しを示す
今やっている活動が終わったら、次に何をやるのかを示しておくと、動きやすくなります。その時、だいたいの時間を示してあげましょう。
✳️但し、時間をきっちり示して過ぎると、逆に予定通りにいかない時にかんしゃくを起こす原因にもなるので、きっちりし過ぎない方がいい時もあります。その時は「予定が変更になる可能性」も、あらかじめ伝えておきます。
うまく切り替えられたら、すかさず褒めたり、「ありがとう」と言ってあげましょう。切り替える行動を強化すると、切り替え行動が増え、切り替え上手になっていきます。
すぐにうまく切り替えられないですが、根気よくかかわると、お子さんは少しずつ変わっていきます。
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🟡切り替え上手はお得🟡
切り替えができないと、結局困るのはお子さん自身です。
上手に切り替えができるようになると、集団生活でも家庭のなかでも、お子さん自身がラクになります。もちろんご家族や周囲の人たちも。大人になったとき、切り替え上手だといろいろ便利です。
自分の特性とうまく折り合っていくことを、お子さんのペースで身につけていけるよう支援しましょう😊
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ウィズはぁとさんにゲスト参加
11/19(金)の夜に東公民館で開催された「ウィズはぁと」さんの活動にゲスト参加させていただきました。
ウィズはぁとさんの代表はメンバーさんから信頼の厚い方で、長く学区で活動を続けていらっしゃいます。
まず近況を報告し合い、そのあと私から「愛着形成と傾聴について」のプチ講座をさせていただきました。みなさん、熱心に聴いてくださいました。
メンバーのみなさんが定期的に集まってあたたかい時間をともに過ごし、互いに元気をもらっている様子を拝見して、ピアサポートの大切さを改めて実感しました。同じような悩みをもつ仲間からの共感は、みなさんの心の支えになっていて、素敵だなぁと思いました。
小中学生の時から知っているお子さんたちが成長し、進学して生き生きがんばっていたり、社会人として仕事するようになったお話を聞くと、お子さんさんたちの生きる力ってすごいなぁとと思いました。
またぜひ参加させていただきたいと思います。ウィズはぁとのみなさん、ありがとうございました😊
発達性協調運動症 〜極端に運動が苦手な子〜
発達障害のなかには、「発達性協調運動症(DCD)」という運動面の苦手さをもっているお子さんがいます。
DCDのお子さんは、体に麻痺や疾患などの機能的な問題はないのに、極端に運動面に苦手さがあることが特徴です。
単に「運動が苦手」や「手先が不器用」というレベルではなく、極端にその状態が強くあらわれ、日常生活に支障をきたしているという状態です。
手と足、目と手など、複数の器官の動作が組み合わされている運動を協調運動といいますが、ポイントは「協調運動」という脳の機能が原因であるといわれています。
出現率は約 6 〜 10%といわれ、クラスに2〜3人いると推測されます。
このDCDは単独で出現する場合もあります。
しかし、ADHDやASDなどの他の発達障害と重複することが多いです。
その場合、当事者のお子さんが困難を感じる場面が増え、ニーズに合う支援が必要となります。
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🟡どんなお子さんがDCD?
【粗大運動】体全体を使う運動
・走るのが極端に遅い
・スキップができない
・自転車に乗れない
・泳げない
・鉄棒が上れない
・跳び箱が跳べない
・縄跳びができない
・飛んでくるボールが取れない
【微細運動】手先の運動
・箸がうまく使えない
・ボタンをとめられない
・書字が苦手
・ハサミが苦手
・ひもが結べない
・定規やコンパスを使う動作がぎこちない
・楽器の演奏が苦手
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🟡心のケア
DCD傾向のあるお子さんは、うまくできないことに対するコンプレックスをもちやすいです。
園や学校でお友達からうまくできない様子を見られるつらさもあります。
書いた字をからかわれたり、運動中に笑われたり、学校生活で傷つく場面も少なくありません。
学級内の壁面に作品を掲示して欲しくない、体育の授業に参加したくないと思うお子さんもいるでしょう。
お子さんたちの気持ちを考え、必要な配慮を検討していくことも必要です。
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🟡支援方法
・自分のペースでできることに取り組む。
・できないことを責めたり強要しない。
・方法を具体的に示す。
・支援グッズを使う。(逆上がり補助具、使いやすいコンパスなど)
・作業療法士などの専門的な支援を受ける
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🟢注意すること🟢
☝️大人になって必要がない運動(逆上がりや跳び箱など)は「できなくても支障がない」と割り切るのも大事です。
☝️練習すれば上手にできるようになるかもしれませんが、苦手なことに取り組み続けることは、お子さんにとって苦痛な状況であることを忘れてはなりません。
☝️発達特性のあるお子さんはストレス耐性が弱く、つらい状態に長くおかれることは決してよいことではありません。
☝️どんなに努力してもできるようにならないこともあります。できることをこだわるのはやめましょう。
☝️運動が苦手でも、お子さんひとりひとりが大切な人存在であることを、しっかり本人に伝えていくことも必要です。
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読解力の謎⁉️ 〜スラスラ読めるのに内容がわからない〜
小学生のお子さんには、音読の宿題がよく出されますね。
今回は読解力についてのお話です。
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読むことが苦手なお子さんも多いと思いますが、スラスラ読めるのに内容を理解していないお子さんも一定数います。
親御さんにとったら、「なんで⁉️」と思われるかもしれませんが、それはいったいなぜでしょう?
🟢発達障害のお子さんの特性として、次のようなことが考えられます。
・注意機能の問題・・・読むことに注意が向いていて、内容に向いていない
・想像力の不足・・・ことばが表す状態をイメージできない
・言語能力が幼い・・・ことばの意味や、それを指す概念を理解していない
・興味関心がない・・・興味がないので、やる気になれない
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☝️では、どのようにすれば、文章の内容が頭に入ってくるのでしょうか?
🟡注意機能の問題の場合
少しずつ、ゆっくり読んで、内容を一緒に考える。
🟡想像力の不足の場合
少しずつゆっくり読んで、さし絵を使ったり、ネットで調べたりして、イメージができるようにする。
🟡言語能力の問題の場合
易しいことばに置き換えたり、ことばについてわかりやすく解説する。
🟡興味関心の問題の場合
関心のあることに結びつくような接点を探して、興味をかきたてる。
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☝️総括すると...
①少しずつゆっくり読む。
②視覚的に見せたり、興味が湧くような解説をする。
③言語能力がはぐくむために、ことばの意味や使い方を生活のなかに取り入れる。
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読解力は国語だけでなく、算数の文章題を解いたり、他の教科のテスト問題を解く時にも必要な能力です。
読解力を養えるよう、生活のなかでも支援しましょう😊
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難しい漢字はカラーガイドを使おう!
カラーガイド〜色を使う支援〜
学年が上がると、習う漢字の画数が増えて、だんだん難しくなりますね。
発達特性のあるお子さんは、形や位置の認識が不得意な子もいて、特に漢字の書字に苦手意識を持ちやすいです。
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漢字の書字の支援は...
①大きく書く
②カラーガイドを使う ...がおすすめです。
カラーガイド(色を使う支援)は、脳へのインプットがしやすくなります!
先日、「業」という字が書きにくいお子さんに試したカラーガイドをご紹介します。
🟡お子さんがちゃんとみているか確認しながら、ゆっくり書きます😊
🟡たくさん色を使いすぎると、逆にわかりにくくなるので、ある程度パーツごとに色を使いましょう❣️
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擬音語を使う支援
発達特性のあるお子さんへの効果的な声かけ
発達特性のあるお子さんは語彙が不足していたり、言葉の理解が幼かったりします。
そのようなお子さんには「擬音語」での声かけが効果的です。別の言い方で「オノマトペ」ともいいます。
擬音語は様子を音で表現するので、幼いお子さんや発達特性のあるお子さんにも状況が想像しやすく、わかりやすいです。
☝️「擬音語」の例
・ゴシゴシ・・・手を洗う
・ジャー・・・水を出す
・キュッ・・・蛇口を閉める
・ザーザー・・・雨が降っている
・ジャブン・・・お風呂に入る
・ぴょんぴょん・・・跳ぶ
・トントン・・・何かを叩く
・チンする・・・電子レンジを使う などなど
お子さんが擬音語をわかりやすいと思っていたら、言葉の意味がしっかり定着するまで、使っていても全然構いません。
本来の言葉は、お子さんがものの概念をしっかりつかめる頃に教えてあげれば大丈夫です😊
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