みのり日記~発達支援あれこれ~

支援が必要なお子さまとご家族のための発達支援室「こども発達支援みのり」

支援方法あれこれ

発達障がいと「注意」⑦

〜分割的注意の困り感と支援〜 「分割的注意」はいくつかの作業に対して、それぞれ注意を分配する機能です。いわゆる「マルチタスク」を遂行するための注意で、私たちは普段無意識のうちにこなしているのです。 例えば... 音楽を聴きながら運転する 電話の通…

発達障がいと「注意」⑥

〜選択的注意の困り感と支援〜 発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組みを知ることが重要です。「注意」の意味については、過去の投稿をご参考になさってくださいね 今日は「選択的注意」の視覚に関する困り感と支援についてのお話です。 ⌒*⌒*…

発達障がいと「注意」⑤

〜選択的注意の困り感と支援〜 発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組みを知ることが重要です。 「注意」の意味については、過去の投稿をご参考になさってくださいね 今日は「選択的注意」についてのお話です。 * - - - * - - - * 〜選択的…

発達障がいと「注意」④

発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組みを知ることが重要です。 「注意」の意味については、過去の投稿をご参考になさってくださいね 今日も「集中的注意」のについてのお話ですが、今回は「集中しすぎる注意」についてご紹介します。 * - -…

発達障がいと「注意」③

〜集中的注意に関する支援〜 発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組みを知ることが重要です。 心理学での「注意」は、目や耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官からの情報を処理する機能のことをいいます。 「注意」は主に4種類に分類されると、前…

発達障がいと「注意」②

発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組み知ることが欠かせません。 心理学での「注意」は、目や耳、鼻、舌、皮膚などの感覚器官からの情報を処理する機能のことをいいます。 * - - - * - - - * 〜主な4つの注意の機能〜 「注意」は、その特…

発達障がいと「注意」①

〜「注意」は情報の処理に関する機能〜 「注意」とは、認知心理学で扱う概念で、私たちがいつも使っている「注意」とは少し意味が異なります。 心理学での「注意」の意味は、「情報の処理に関する機能」のことです。 人は常に、目や耳、鼻、舌、皮膚などの感…

宿題をスムーズに進める支援⑥

〜目で見て、耳から聴いて〜 今回は漢字の覚え方についてです! 前回、カラーガイドを使って、漢字をパーツで色分けするとわかりやすい...とご紹介しました。 カラーガイドと同時に、絵描き歌のように、ことばでパーツの説明すると、更に効果的だと言われて…

宿題をスムーズに進める支援⑤

〜複雑な漢字にはカラーガイドを使う〜 今回も書字の支援方法のご紹介です。 漢字の書字で苦戦しているお子さんは、わりと多いです。特に、見た目が複雑で、どこがどんな風につながっているのか判断しにくい字は、一見しただけでは難しいようです。 漢字の場…

宿題をスムーズに進める支援④

〜視写課題はお手本を近くに置いてあげる〜 今回も書字の支援方法のご紹介です。 発達特性のあるお子さんは、ワーキングメモリの問題などで、目で見たものを一時的に脳に保持する機能が弱い場合があります。「見る=注目する」という力も弱かったりします。 …

宿題をスムーズに進める支援③

発達特性のあるお子さんは、宿題をスムーズに進めるのが難しい場合があります。 お子さんによって... ・国語は得意だけど算数は苦手 ・算数は得意だけど国語は苦手 . ..など、いろんなタイプのお子さんがいますよね。 今日は書字が苦手で、課題に取り掛かり…

宿題をスムーズに進める支援②

〜合間に別の活動を挟んで効率化!〜 宿題がスムーズに進まないお子さんの場合は、初めから合間に休憩を挟むことを伝えてから始めます。 そして、そのことを予定の表に記入します。予定表は手書きでも全然大丈夫です。ホワイトボードなどを利用してもいいと…

宿題をスムーズに進める支援①

〜取り組む順序を子どもが選択する〜 小学生の宿題の量、わりとたくさんありますよね。 大人から見ても偉いなぁと思います。 今回は宿題への取り掛かりが難しいお子さんの学習支援のお話です。 * - - - * - - - * まず最初にやるのは、予定を立てて見通し…

切り替え上手になる支援③

〜「いつもの流れ」を作っておく〜 切り替えをうまくできるようにする別の方法は、生活のなかに「いつもの流れ」を作っておくことです。 「何時になったら、何をする」とか「○○が終わったら、△△をする」というルーティンができていれば、動きやすくなります…

切り替え上手になる支援②

〜予定を付箋に書いて渡す〜 発達障害のお子さんは、聴覚情報の保持が得意でないお子さんが多いです。ことばだけの指示だと忘れやすかったり、都合の良いワードしか入っていなかったりします。 何度も同じことをクドクド言うと、言う側は疲れます。 聞いてい…

切り替え上手になる支援①

〜予定を「見える化」する〜 取り組んでいる活動を、気持ちよく切り替えて、気持ちよく終われるようにするには、わかりやすく見通しを示すことが必要です。 例えば、「早く宿題を済ませて欲しい」と思ったら、「宿題を済ませるとおやつがある」とか、「ゲー…

困った行動の対応策③ 〜お友達編〜

困った行動が起こりやすい場面、思いつきますか? それがわかれば、ひとまずその場面を作らないようにします。 今回は「お友達」編です。 ・特定のお友達との間で、よくトラブルを起こすのでしたら、そのお友達と距離を取るか、一緒になる場面を避けます。 …

困った行動の対応策② 〜困った行動はスルー〜

〜困った行動は「スルー」する〜 「学習」のお話をしましょう。 心理学における「学習」とは、学校の勉強をさす学習ではありません。 心理学での「学習」は、人々の日常的な行動、運動能力、課題解決など、経験を通して獲得される半永続的な行動の変化を意味…

困った行動の対応策① 〜買い物編〜

いろいろと困った行動があると思いますが、その行動が起こりやすい場所や場面など、心当たりはありますか? もし、それがわかれば、ひとまずその場所や場面を作らないようにします。 例えば、買い物に行った先でよくトラブルが起こるなら、お子さんを買い物…

困った行動が起こりやすい背景を探る

〜どんな場面でその行動は起こりやすいか?〜 いろいろと困った行動があると思いますが、その行動が起こりやすい場所や場面など、心当たりはありますか? もし、それがわかれば、ひとまずその場所や場面を作らないようにします。 例えば… 買い物に行ってる時…

困った子は「困っている子」

周りの人たちから見て、「困った子」といわれるお子さんがいます。迷惑だと思われて、敬遠する人もいるかもしれません。 でも、困っているのは周囲の人より、むしろ、「そのお子さん自身」だったりします。 ・発達特性のため、周りから期待される行動ができ…

タイマーを使う支援⑦

〜タイマーは子どもさん自身のために使おう〜 タイマーを使うのは、誰のためでしょうか? タイマーは子どもさん自身が自分で切り替えができるようにするためのツールです。 自己の特性とうまく折り合うためのツールとして使用しましょう。 タイマーを使用す…

タイマーを使う支援⑥

〜途中で焦りだすお子さんには臨機応変に〜 時間を気にするお子さんには、なるべくタイマーは使わない方がよいのですが、もし使うのでしたら、タイマーのスタートボタンを押す時、私の場合、できるだけゆっくりとした口調で… 「よぅぅいぃ〜、すたぁ〜と〜」…

タイマーを使う支援⑤

〜設定する時間は子どもと決める〜 設定する時間についても子どもさんと相談してみます。「◯分くらいならできそうかな〜?」など、こちらから提案してもいいでしょう。 子どもが自己の発達特性とうまく折り合っていくことが目標なので、大人が勝手に決めたこ…

タイマーを使う支援④

〜タイマーを使う主体は子ども自身〜 放課後デイサービスのようなところだと、いろんな種類のタイマーを置いてある事業所もあります。 ここでポイントなのは、子どもさん自身が「タイマーを選ぶ」ということです。 「タイマーを選ぶ」という行為は「タイマー…

タイマーを使う支援③

〈残り時間がわかる視覚タイマー〉 〜購入の際の注意点〜 タイマーの中には、残り時間がわかるタイプのものもあります。数字がわからなくても、見ただけでわかるので、とても便利です。 (ちなみに、右下のタイマーは音が鳴らないタイマーです) 視覚タイマ…

タイマーを使う支援②

〜タイマーの種類など〜 タイマーにもいろいろあります。 オーソドックスなキッチンタイマーのようなタイプや、文字が大きくてわかりやすいもの、最近では非接触で止められる便利なタイマーもありますね。 タイマーは、時間を設定する時に「ピコピコ、ピコピ…

タイマーを使う支援①

〜タイマーが合うお子さまかどうか〜 支援方法として、よく「タイマーを使う方法」が挙げられています。 タイマーはうまく使うと勉強や活動、お片付けなどがスムーズに進むので、とてもいい支援ツールです。 でも、ここで注意しなければならないのは、タイマ…