困った行動の対応策② 〜困った行動はスルー〜
〜困った行動は「スルー」する〜
「学習」のお話をしましょう。
心理学における「学習」とは、学校の勉強をさす学習ではありません。
心理学での「学習」は、人々の日常的な行動、運動能力、課題解決など、経験を通して獲得される半永続的な行動の変化を意味します。
適切な行動の獲得を支援することも、「学習」に基づいています。
「学習」には「強化」、「弱化」を用います。
「強化」は行動を増加させること、「弱化」は減少させることをいいます。そして、行動を増加させるモノを「強化子」、減少させるモノを「弱化子」といいます。
「アメとムチ」の例が、わかりやすいかもしれませんね。
【アメ】(強化子)
よい行動へのご褒美
↓
良い行動を増加させる
・人に親切にしたら褒められた
・成績が上がったらプレゼントがもらえた
【ムチ】(弱化子)
不適切な行動への罰
↓
不適切な行動を減少させる
・イタズラをした罰で、お尻を叩かれた
・遅刻して、グラウンド3周走らされた
しかし最近では、「ご褒美を与えないこと」が、「罰を与えることより有効」だという流れになってきています。
「困った行動に反応しない」
(スルーする)
||
「ご褒美を与えない」
↓
「困った行動が減る」
…というメカニズムです。
困った行動にはスルーする代わりに、よい行動ができた時は、思いっきり褒めてあげましょう♪
「◯◯ちゃん、△△できたね〜 すごい!」
「◯◯くん、△△してくれて助かったわ!ありがとう!」
困った行動をしてスルーされた時とのメリハリが、「して欲しい行動」を増加させる重要なポイントです😊
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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。
*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊