発達障がいと「注意」⑥
〜選択的注意の困り感と支援〜
発達障害のあるお子さんへの支援には、「注意」の仕組みを知ることが重要です。「注意」の意味については、過去の投稿をご参考になさってくださいね😊
今日は「選択的注意」の視覚に関する困り感と支援についてのお話です。
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〜選択的注意とは〜
「選択的注意」は、複数の情報の中から必要な情報を選択して注意を向ける機能です。しかし、発達障害のあるお子さんは、選択的注意の機能が弱いことがわかっています。
〜視覚情報の困り感と具体的な支援〜
🔶音読の時に、読んでいるところを見失う
🔹無地の紙などで、読んでいる場所だけが見えるようにする。
🔹リーディングルーラーなどの支援ツールを使う
この支援は、読字障害(LD/限局性学習症/学習障害)のあるお子さんにも有効です。
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🔶漢字ドリルなどの視写が苦手
🔹見る字と書く場所を近づける
🔹注目すべき場所に目印の付箋を貼る
🔹該当する部分以外の場所を紙で隠す
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🔶計算問題がたくさん並んでいて、注意を向けにくい
🔹注目すべき場所に目印の付箋を貼る
🔹該当の問題以外の場所を白い紙などで隠す
🔹問題を拡大コピーして、見やすくする
🔹一枚あたりの問題数を少なくする
次回は、「分割的注意」についてご紹介しますね😊
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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。
*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊