みのり日記~発達支援あれこれ~

支援が必要なお子さまとご家族のための発達支援室「こども発達支援みのり」

宿題をスムーズに進める支援④

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〜視写課題はお手本を近くに置いてあげる〜

 

今回も書字の支援方法のご紹介です。

 

発達特性のあるお子さんは、ワーキングメモリの問題などで、目で見たものを一時的に脳に保持する機能が弱い場合があります。「見る=注目する」という力も弱かったりします。

 


ですので...

・ドリルの漢字を見て、ノートに書き写す

・黒板の字をノートに書く

   ...など、一見単純に見える作業がなかなか捗りません。


このような見て書く作業を「視写」といいます。

「見る」と「書く」を並行しておこなうので、特性のあるお子さんには簡単ではない作業なのです。


宿題の場合ですと...

・漢字ドリルをの書字

・計算ドリルの式をノートに書き写す

  ...などが「視写」をしなければならない課題ですね。

 

最近は、ノートがドリルと連動していて、あらかじめ書いてあるものがありますね。発達特性のあるお子さんには、省力化できてとても良いと思います。


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〜視写課題の支援方法〜

 

例えば漢字の書字の場合には、書く字をすぐ横に示してあげると効率よく進むことがあります。(下の画像をご参照ください)

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・付箋に書いて隣に貼る

・ホワイトボードに書いてそばに置く

  ...などの支援が有効です。

 

見る場所と書く場所が近いだけで、作業がずいぶんラクになるのです。

 

ぜひ、お試しくださいね😊