みのり日記~発達支援あれこれ~

支援が必要なお子さまとご家族のための発達支援室「こども発達支援みのり」

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

困った行動が起こりやすい背景を探る

〜どんな場面でその行動は起こりやすいか?〜 いろいろと困った行動があると思いますが、その行動が起こりやすい場所や場面など、心当たりはありますか? もし、それがわかれば、ひとまずその場所や場面を作らないようにします。 例えば… 買い物に行ってる時…

困った子は「困っている子」

周りの人たちから見て、「困った子」といわれるお子さんがいます。迷惑だと思われて、敬遠する人もいるかもしれません。 でも、困っているのは周囲の人より、むしろ、「そのお子さん自身」だったりします。 ・発達特性のため、周りから期待される行動ができ…

タイマーを使う支援⑦

〜タイマーは子どもさん自身のために使おう〜 タイマーを使うのは、誰のためでしょうか? タイマーは子どもさん自身が自分で切り替えができるようにするためのツールです。 自己の特性とうまく折り合うためのツールとして使用しましょう。 タイマーを使用す…

タイマーを使う支援⑥

〜途中で焦りだすお子さんには臨機応変に〜 時間を気にするお子さんには、なるべくタイマーは使わない方がよいのですが、もし使うのでしたら、タイマーのスタートボタンを押す時、私の場合、できるだけゆっくりとした口調で… 「よぅぅいぃ〜、すたぁ〜と〜」…

タイマーを使う支援⑤

〜設定する時間は子どもと決める〜 設定する時間についても子どもさんと相談してみます。「◯分くらいならできそうかな〜?」など、こちらから提案してもいいでしょう。 子どもが自己の発達特性とうまく折り合っていくことが目標なので、大人が勝手に決めたこ…

タイマーを使う支援④

〜タイマーを使う主体は子ども自身〜 放課後デイサービスのようなところだと、いろんな種類のタイマーを置いてある事業所もあります。 ここでポイントなのは、子どもさん自身が「タイマーを選ぶ」ということです。 「タイマーを選ぶ」という行為は「タイマー…

タイマーを使う支援③

〈残り時間がわかる視覚タイマー〉 〜購入の際の注意点〜 タイマーの中には、残り時間がわかるタイプのものもあります。数字がわからなくても、見ただけでわかるので、とても便利です。 (ちなみに、右下のタイマーは音が鳴らないタイマーです) 視覚タイマ…

タイマーを使う支援②

〜タイマーの種類など〜 タイマーにもいろいろあります。 オーソドックスなキッチンタイマーのようなタイプや、文字が大きくてわかりやすいもの、最近では非接触で止められる便利なタイマーもありますね。 タイマーは、時間を設定する時に「ピコピコ、ピコピ…

タイマーを使う支援①

〜タイマーが合うお子さまかどうか〜 支援方法として、よく「タイマーを使う方法」が挙げられています。 タイマーはうまく使うと勉強や活動、お片付けなどがスムーズに進むので、とてもいい支援ツールです。 でも、ここで注意しなければならないのは、タイマ…

発達に課題があるお子さまの学習支援

〜個別学習がおすすめ〜 発達に課題があるお子さんの場合、個別学習がおすすめです。 集団や少人数での学習にも、もちろんメリットはありますが… ・お友達と楽しく学習できる・仲の良い相手だと、リラックスして取り組める。・相手を意識して競う気持ちが働…

心を育てるために

〜自分の気持ちに丁寧に意識を向ける〜 子どもの心を育てるためには、自分がどう感じているかに気づくことが大切だといわれています。 しかし、発達に課題のある子どもさんは、本当の自分の気持ちに気づきにくい特性があります。 安心できる環境において、支…

なぜ、学ぶことが必要なのか…?

〜生きる力を育むために〜 支援が必要な子どもにとっても、それぞれの子どもに合った学びで、知識や技能を身につけ、考える力や伝える力を育てることはとても大切です。 「教育」の語源はラテン語の「外に導き出す」ということばに由来すると言われています…

心の安定は元気の源

~心理面の支援~ 発達に課題がある子どもは、見た目では特性が分かりにくく、周囲の理解を得にくいことがあります。 学校生活で失敗経験が重なったりして自尊感情が低下したり、誰にも相談できずに孤独感をつのらせたりすることがあります。 つらい体験が重…

「学習」とうまく付き合う

~学習支援の必要性〜 子どもたちの生活において、学校という存在は大きなウエイトを占めています。 学校では楽しい活動もたくさんありますが、学習という課題を避けては通れません。 発達に課題のある子どもたちは、それぞれ個別の学習支援ニーズをもってい…

支援の最終的な目標は・・・

発達に課題のある子どもたちに対して、私たち支援者は何を目標にしたらよいのでしょうか? それは支援者によって、少しずつ違うのかもしれませんが、私は「社会のなかで、自分らしく幸せに生きていくこと」を目指して支援していきたいと考えています。 長期…

みなさまへのご挨拶

こども発達支援みのり代表の南恭子です。 私は高校生の時に、ある素敵なご家族と出会ったことがきっかけで、支援職を志しました。(詳細は下記の過去ログへ) そのご家族には知的障がいのある娘さんがいました。私には、そのご家族が本当にキラキラ輝いて見…

ステキなご家族との出会い~私が支援職を志したきっかけ~

私が高校生のとき、あるステキなご家族と出会いました。それは私の友人の家族。友人には知的障害のある妹さんがいました。私がよく知らずにカバンにつけていたバッジが、障害のある人たちに関するものでした。それを見た友人が、そっと妹さんのことを打ち明…