モデリング 〜他者の行動を真似る学習〜
〜他者の行動を真似る学習〜
モデリングは、「学習」の1つです。「モデリング理論」は、カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱しました。他人がしている攻撃行動を目にする(観察する)ことによって、その様子を見た人にも同じ行動が促進されることを、バンデューラは実験によって明らかにしました。
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⬇️ バンデューラによるボボ人形の実験(YouTube)
子供たちが他者の言動を観察することで、学習する方法を示しています。
Bandura - bobo doll experiment (YouTube)
https://www.youtube.com › watch
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✴️バンデューラはボボ人形(空気で膨らませるビニールの起き上がり人形)を使って実験しました。
✳️まず、子どもをグループ分けしました。
【1】攻撃映像を見たグループ
このグループの子どもたちには、大人がボボ人形を殴ったり蹴ったり暴言を吐いている映像を見せました。
【2】攻撃映像を見なかったグループ
このグループの子どもたちには、ボボ人形に対して攻撃する映像を見せませんでした。
その後、子どもたちをボボ人形やおもちゃがたくさんある部屋に入れて、どんな行動をするのかを観察しました。
✳️実験結果はこうなりました。
攻撃行動の映像を見た子どもたちは、映像を見なかったグループの子どもたちと比較して、ボボ人形に対して攻撃的な言動が有意に多いことがわかりました。
☝️この実験の結果により、人は他者の言動を見るだけでも学習し、他者の言動を真似るという「モデリング理論」が広がりました。
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心理学での学習理論では、自ら経験したことを褒められたり、叱られたりして行動を強化され、学習すると考えられていました。(直接強化)
しかし、自分が経験したことではなく、他者の行動を観察して模倣することによっても行動を学習することが明らかになりました。(代理強化)
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攻撃的な行動だけでなく、人は他人の行動を真似して学び始めます。小さな子どもは、身近にいる大人や友達の行動を真似しながら成長します。
人の場合、他者(モデル)の行動を観察することによって、間接的に強化される「代理強化」の方が、直接強化を受けることより多いといわれています。しかも‼️周りの大人や友達の行動だけでなく、テレビやアニメからも同様な影響を及ぼすことがわかっています。
大人は、子どもに与える影響をよく考えて、なるべく良質なものを与えるようにしたいですね😊
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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。
*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊