みのり日記~発達支援あれこれ~

支援が必要なお子さまとご家族のための発達支援室「こども発達支援みのり」

レディネスって何? 〜発達や学習の準備性〜

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「レディネス」は、発達心理学で使われる「準備性」という意味のことばです。

特に子どもの発達や学習の場面で使われます。

 

スキルを獲得したり、学習課題に取り組むときに、対象のお子さんに発達段階としての準備が整っているか...ということが「レディネス」「準備性」です。レディネスが整っていると、学習の習得がスムーズになり、効果的にスキルが獲得できます。

 

子どもが学習に興味や関心を持ちやすく、主体的に取り組むことができ、学ぶことが楽しくなります。

逆に、レディネスがまだ整っていない場合、学習の習得が難しかったり、習得に時間がかかります。

レディネスが整っていないと、課題に対して「難しいなぁ」と抵抗感を示すことも多く、結果的に遠回りになるのです。

 

そういった意味で、レディネスは学習や技能の獲得にとても重要な要素だといえます。

 

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わかりやすい例を挙げてみましょう。

 

〈レディネスが整っていない例〉

(1)まだ首が座っていない赤ちゃんに、お座りの練習をさせる。
    ↓
 体に負担がかかり、ケガをするかもしれません。

 

(2)数を数えられない子どもに、足し算をさせる。
    ↓
 きっと困ってしまうでしょう。


〈レディネスが整っている例〉

(3)伝い歩きをしている赤ちゃんにの手を引いて、歩く練習をする。
    ↓
 レディネスが整っているので、ひとりで歩くことに効果があるでしょう。

 

(4)繰り上がりのある足し算ができたので、繰り下がりのある引き算をする。
    ↓
 レディネスが整っていると思われるので、課題としては妥当でしょう。

 

このように、レディネスは発達や学習に非常に重要なポイントなのです。

 

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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。

*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊