レディネスって何? 〜発達や学習の準備性〜
「レディネス」は、発達心理学で使われる「準備性」という意味のことばです。
特に子どもの発達や学習の場面で使われます。
スキルを獲得したり、学習課題に取り組むときに、対象のお子さんに発達段階としての準備が整っているか...ということが「レディネス」「準備性」です。レディネスが整っていると、学習の習得がスムーズになり、効果的にスキルが獲得できます。
子どもが学習に興味や関心を持ちやすく、主体的に取り組むことができ、学ぶことが楽しくなります。
逆に、レディネスがまだ整っていない場合、学習の習得が難しかったり、習得に時間がかかります。
レディネスが整っていないと、課題に対して「難しいなぁ」と抵抗感を示すことも多く、結果的に遠回りになるのです。
そういった意味で、レディネスは学習や技能の獲得にとても重要な要素だといえます。
* - - - * - - - *
わかりやすい例を挙げてみましょう。
〈レディネスが整っていない例〉
(1)まだ首が座っていない赤ちゃんに、お座りの練習をさせる。
↓
体に負担がかかり、ケガをするかもしれません。
(2)数を数えられない子どもに、足し算をさせる。
↓
きっと困ってしまうでしょう。
〈レディネスが整っている例〉
(3)伝い歩きをしている赤ちゃんにの手を引いて、歩く練習をする。
↓
レディネスが整っているので、ひとりで歩くことに効果があるでしょう。
(4)繰り上がりのある足し算ができたので、繰り下がりのある引き算をする。
↓
レディネスが整っていると思われるので、課題としては妥当でしょう。
このように、レディネスは発達や学習に非常に重要なポイントなのです。
* - - - * - - - *
*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。
*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊