学習性無力症とは
〜失敗体験が続くとヤル気をなくす〜
よく「学習性無気力」といわれることがありますが、正式な表現は「学習性無力感」といいます。「学習性無力感」とは、心理学者セリグマンが犬を使った実験から明らかにした現象です。人を対象にした同様の実験からも、同じ結果が見られました。
人は、長期間にわたり、避けられないネガティヴな状況に置かれると、回避でる状況に置かれても、脱出しようとする努力すらしなくなる...というのが、「学習性無力感」です。
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✴️子どもの場合を考えてみましょう。
🔹何をしても失敗ばかり経験する
🔹がんばっても叱られたり、責められる
そんな経験を重ねると、しだいに子どもはヤル気を失くします。それどころか、よい環境に移ったとしても、既に努力すらできない状況になっているかもしれません。
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このような状況にしないためにも、なるべく大きな失敗体験を続けてさせないようにしましょう。ちょっとした失敗は誰でも経験します。失敗がのちに生かされることも多いです。しかし、発達障害のお子さんはストレス耐性が弱い子が多いです。周りの準備不足などで、不要な失敗はできるだけ避けましょう。
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✴️学習性無力感に陥らないための方策
🔹失敗を責めたり、叱りすぎない
🔹周りの準備不足で不要な失敗をさせない
🔹課題の難易度を吟味し、達成できそうな課題を設定する
🔹課題解決に必要なわかりやすい説明、図、手順書などを作成する
🔹課題を段階的に細分化する(スモールステップ)
🔹できたこと、がんばったことをほめる
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お子さんが無気力にならないよう、
十分に注意して支援しましょう😊
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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。
*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊