みのり日記~発達支援あれこれ~

支援が必要なお子さまとご家族のための発達支援室「こども発達支援みのり」

フリーオペラント型ABAとは

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〜より自然な療育のスタイル〜

 

応用行動分析は、発達障害のお子さんの臨床現場でよく活用されているのがABA(応用行動分析)です。

 

✴️ABAは...

 🔹人の行動の前と後にどういったことがあったのかを調べ、

 🔹問題が起きる背景を探ったり、

 🔹何の目的でその行動を起こしたのか、

     ...ということに着目し、

 🔹周わりの環境を調整したり、

 🔹目的を達成できる他の適応的な行動を提案したりして

 🔹不適切な行動を減らしていくアプローチです❗️

 

よく療育現場で取り入れられている支援方法です😊

 

発達特性があるお子さんにも、分かりやすい環境設定をして、問題行動を減少させたり、コミュニケーションスキルなどを伸ばす目的で、ABAを使った療育方法が確立されていきました。

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しかし‼️

 🟡設定された場面での取り組みは、子ども一定の行動を強制することになる

 🟡自発的な学びではないため、訓練のマイナス効果もないとはいえない

 🟡般化しにくく、日常生活のなかでうまく応用できない

   ...というようなことが、以前から指摘されてきました。

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そこで今日、ご紹介するのは応用行動分析のひとつである「フリーオペラント法」です。

 

「フリーオペラント法」は、環境設定をしっかりと整えた通常のABAとは違い、できるだけ日常生活のなかでABAをベースにした療育的なかかわりを続けていくABAの手法のひとつです❣️子どもの自発的な行動を支援者が受け止めて、望ましい行動を伸ばし、不適切だと思われる行動を軽減していきます。

 

私見ですが、環境設定したABAより、個々のペースで着実に伸びていき、日常場面の似たような場面で、自ら動けるようになっていくという印象があります。

 

私が大学時代に実習で配属されていた療育現場のスーパーバイザー、佐久間徹先生と久野能弘先生によって確立された手法なので、学生時代、先生から子どもとのかかわりかたについて、たくさんご指導をいただきました。今の私の療育のペースとなっているアプローチ法です。

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*こども発達支援 みのりは、2021年夏、岡山市にオープン予定です。

*画像は写真素材サイト「photoAC」の写真レーター、ちゃぁみいさん撮影のイメージ写真です😊